学校が進学指導をし塾が学問を教える

学校と塾が、お互い指導の視点を暗黙のうちに認め合い役割分担がなされていたと言われています。ただこれも、第2次ベビーブームの子供たちが受験を迎える1985年頃には逆転現象が起こってしまったというのです。どういうことかと言うと、それまでは学校は長期的かつ学問の原点ともいえるような話が授業で行え、一方塾では受験に特化した短期的かつ細分化された内容が塾生に指導されていたという事のようです。例えば、学校では数学のルーツのなるような「0(ゼロ)」の話であったり、「万葉集」にのめりこんでいった教師自身の話がされるというようなことです。一方塾では、数学の解法を「スマートにできる」解き方が明かされたりというようなことです。このような学校、塾がそれぞれに子供たちに興味をもたせるよう工夫がされた授業が展開されていました。それが先に述べたような逆転現象でその役割がひっくり返ってしまったと言われています。それが未だに続いているとも言うのです。そのようなことが肌で感じているが故、最難関国立大学へ名門進学校から入学していった在校生の多くが「学校より塾の方が良かった」と言わしめているのかもしれません。

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